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ニートの就職支援

近年ニート・フリーターと言われる就職をしない人達が増加傾向にあります。ニートとフリーターは一緒くたにされがちですが、両者には決定的な違いがあります。それはニートはフリーターと違い、就職に関する活動を一切行わないという事。フリーターは就職はしていないものの、アルバイトやパートなどの労働を行っています。問題なのはニートのほうです。ニートと言われる人も一生ニートのままでいいのかというとそういうわけにはいきません。まだ、20代のころは親に食べさせてもらっていても、いずれ、ニートの親も定年退職を迎えニートの人が自分で働いて収入を得て生活をしなければなりません。

ニートと言われる人が働くために社会が支援したり働き安い環境を整える必要があるかもしれません。今までニートとして過ごしてきた人が急に働くことに戸惑いを感じるの当然かもしれませんが、どんな人間も最初は初心者なのです。ニートの人たちだけが初めてなわけではありません。いきなり正社員が難しいと感じたらまず、アルバイトから始める、そして、働くことに慣れてきたら次は正社員というように段階を踏んで一人前になっていくのもひとつの方法です。

若者がニートになる心理的要因

ニート人口が増加したのは、いわゆる社会的背景だけが原因ではなく、若者の心理状態とも密接に関係しているといわれています。

まず指摘されるのが、若者の中に「親から独立しようとする意欲が乏しくなってきている」ということ。これは「自分が働かなくても親が養ってくれる」という心理が背景にあるといわれています。また、「テレビゲームなど“一人遊び”の機会が増えたこと、あるいは親の過保護などの影響で、友人とのコミュニケーション能力が十分に育たなかった」というのも、引きこもり型のニートになる原因の一つと考えられています。

この他に、「知識・能力に自信が持てない」「職業に対する知識が乏しい」「仕事に対する忍耐力がない」といったことも、若者がニートになる大きな心理的原因であるといいます。

ニートという言葉を、俗に言う“ひきこもり”と同じ意味でとらえる人が少なくありません。確かに、ひきこもりの人は多くの場合ニートに含まれるといえるのでしょうが、ニートという言葉はもっと広い意味で用いられています。

日本のニート人口は、2004年の段階で87万人といわれていますが、政府が算出したこの数字には「働きたくても働くことのできない人」つまり障害者も含まれています。

このように、ニートと呼ばれる人たちの中には、単に家の中で怠惰な生活を送っているのではなく、様々な障害や困難を抱えている人も少なくないのです。

また、このニート人口の中には“家事手伝い”の人の数も含まれています。

ニートの増加原因

ニート人口が増加し続ける原因として挙げられているものに「就職氷河期の影響」「新卒者限定採用」「実務経験者優先採用」などがあります。

まず「就職氷河期の影響」。バブル崩壊の影響によって1993年頃からおよそ10年、有効求人倍率が1.0を切る状況が続きました。

その影響で就職できずフリーターなどになった者が30歳を過ぎる年齢になり、アルバイトとして採用されることも難しくなってきています。

こういった状況がニートを増加させる大きな原因となっているといいます。

次に「新卒者限定採用」。団塊世代の大量退職を見越して、2006年頃から求人数を増加させる企業が現れていますが、そのほとんどは新卒者のみを対象としたものであり、ニート減少にはつながりませんでした。

そして「実務経験者優先採用」。会社が中途採用を行なう場合、即戦力となる実務経験者を求める場合が多く、就業経験のないニートは採用されにくいという現実があります。

政府のニート対策

ニート・フリーター対策として政府が進めているものに、“若者自立・挑戦プラン”と呼ばれるものがあります。このプランの中心となっているものの一つが“ジョブカフェ”

ジョブカフェとは、学生や若年失業者などに対して就職の支援をするためのもので、企業・求人情報の提供の他、カウンセラーが就職や将来についての相談を受ける“カウンセリング”、起業支援、職場体験プログラムの提供などを行なっています。

ジョブカフェは事業主体が都道府県であるため、提供されるサービスの内容は地域ごとに異なっています。

もうひとつニート・フリーター対策として注目されているものに、“デュアルシステム”があります。これは、政府が進める“若者自立・挑戦プラン”の中で“ジョブカフェ”と並ぶ大きな柱の一つとなっているものです。

デュアルシステムとは、職業訓練システムの一つで「働きながら学ぶ、学びながら働く」ことで、若者を職業人に育てるというもの。

具体的には、国からの委託を受けた民間の職業訓練校などが、若年失業者を対象に、職業訓練校での講義と、実際の企業での実習活動とを並行して行ないます。

デュアルシステムには、いくつかのコースがあり、コースごとにレベルや期間が異なっています。